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工学を学び,工学を超える

名古屋工業大学の受験生を応援するためのサイトです。AO長が作成しています。

個別試験について

GUM01_PH01145.jpg新学科になっても,個別試験の科目や配点には変更がありません。ただし,2016年度入試からは,経過措置がなくなります。すなわち,新課程の内容に完全に基づいた出題に変わります。英語については特に変わりはないのですが,数学と理科に関しては大きな変更になります。勉強へのアドバイスを書いてみます。

【数学】
出題範囲は,数学1~数学3,数学A(「確率」と「図形」),数学B(「数列」と「ベクトル」)です。名古屋工業大学の数学の特色を一言で言うと,数学3の微分積分が全体の半分(場合によるとそれ以上)を占めることです。ですから,微分積分の出来で勝負が決まるという部分があります。名古屋工業大学は工学部しかないので,工学部にとって最も重要な「微分積分」に片寄せた出題になっています。この点が,総合大学の数学との違いと言えます。数学3の微分積分は様々な関数を扱いますので,それまでに習った関数の復習という意味合いもあります。(出題側にしてみると,総合的な力を確認するのに適した範囲だと言えます。)ですから,数学3の微分積分で苦手なところがあった場合は,元の関数の理解が十分でないという可能性があります。その場合は,元の関数の復習をきちんとしておいてください。
数学は積み重ねが大切です。例えば,数学1や数学2で良く理解していない部分(ひび割れ)があると,数学3を習っている間に崩れ落ちてしまいます。特に高1や高2の方へのアドバイスですが,数学は必ずその日のうちに復習してください。(たとえ,どんなに部活が忙しくても・・です。) 授業を聞いたときにはわかったのに,家に帰ってからノートを見るとわからないところがある・・というのは良くある話です。その部分は必ず翌日に質問してつぶしておくという癖をつけてください。一週間もほっておくと,何処がわからなかったかすらわからなくなりますから! 高3の方は,夏休みの終わりまでには,ひび割れをふさいでおいてください!(本当は夏休み前が理想なのですがね・・)
受験生の方が気になるのは,これまでに出題範囲でなかった数3の「複素平面」だと思います。何せ,過去問がないので対策が難しいだろうと思います。物理の「原子と原子核」の所も同じ状況になります。ちょっとしたヒントですが,旧旧課程では,いずれも出題範囲になっていました。(多少は違いますが・・) ですから10数年前の赤本を見ることができれば,複素平面の例を見ることができることになります。もちろん,内容はアップデートされているので完全に同じではないですが・・雰囲気はわかるはずです。高校や予備校で探してみても良いかもしれません・・・ (もちろん,実際にその範囲が出題されるかどうかはお楽しみになるのですがね)

【理科】
物理と化学では,旧課程での選択範囲がなくなります。(要するに,すべてやることになります。) 物理では「原子」がこれまで出題できませんでしたが,これからは出題可能になります。名古屋工業大学の化学は3のB(高分子)とC(天然物)が選択問題になっていましたが,選択問題は廃止します。(一方だけが出題されるかもしれませんし,両方の融合問題が出題されるか・・は,受けてみてのお楽しみです。) 物理に関しては,力学の部分は十分にやっておいてください。電磁気に力学の問題を混ぜるというのは名古屋工業大学(もちろん他大学でも)は結構よくやります。
理科は苦手だという人も多いと思います。(元予備校講師の経験で言いますが・・)理科というのはあるときから急激に成績が伸びていきます。要するに,パターンがわかるようになるからです。(ああ,この問題もあれと同じようにやれば良いのだ・・ということがわかるようになるということです。)  伸び始めは人によって時期が違いますが,遅い人だとセンター試験のあたりから伸びていく人も居ます。それでも,個別試験には間に合います。(もちろん,伸び具合にも寄りますが・・) よくD判定やE判定だったけれども合格したという先輩の話を聞いたことがあると思います。それは,理科を伸ばすことに成功したからです。ですから,今の時点で成績が悪くても決してあきらめないでください。必ず伸びると信じて勉強を続けていってください。

【英語】
基本的に単語数が多いのが最大の特色です。その代わり,選択問題が多くて英単語を書かせる程度のものが中心です。速読がポイントになっています。あとは,自由英作文が出題されます。名古屋工業大学向けの対策は,基本的には入試が近づいてからでよいと思います。速読の練習は,過去問をやっていけばよいと思います。ついでにいうと,ちょっとした数学(算数?:よく見れば中学生でも答えられる問題です)の問題も出ています。落ち着いてやれば,確実にできる問題です。これは,過去問を見ておいてください。自由英作文対策は各自でやるしかないのですが,高校の先生に聞けば勉強法は教えてくれますから・・そこはお任せします。ただし,過去問に関しては著作権の問題で,名古屋工業大学のHPには事実上掲載されていない状態です。赤本で見るか,下の河合塾のサイト(2年分しかないですが・・)で見てください。

LinkIcon河合塾の解答速報サイト

ちょっとした遊び

1280px-Xiling-Gorge-west-of-Maoping-4976.jpg学科選びのガイドブック2016の最初のページにこんな言葉を入れました。
「智者之慮、必雜於利害、雜於利、而務可信也」
漢文(それもレ点もついていないし・・)なんてって言わないでくださいね。孫子(孫子の兵法という言葉は聞いたことがありますか?)の九変篇の言葉の中の一部です。「智者の慮は必ず利害をまじう、利をまじえて務め信なるべきなり」ということで,この後には「雑於害而患可解也(害をまじえてかん解くべきなり)」が続くのですが,害の方の話はカットしてみました。(漢文専門の方にはもうしわけありません。) どんな意味の言葉なのか・・そしてあえて後ろをカットした理由について考えてみると面白いかもしれませんよ。

















IMG_1567.JPGIMG_1567.JPGすごい名工大